時かけ

早川さんのこと

「あたし、千昭のこと好きだ」と告げる真琴に、友梨は「行きなよ」と冷静に送り出す。初めて見たこのシーン、友梨が怒るもしくは暴れることを予測していた私には拍子抜けだった。作品進行の都合上、と言ってしまえばそれまでなのだが、そこにとどまらないも…

アメリと似ているような似ていないような

時をかける少女の劇場版予告編を見ていたら、 他人の恋には前向きで―― 自分の恋には後ろ向きというフレーズが出てきた。これって、他人を幸せにすることに喜びを見出すが、自分のことには臆病な「アメリ」によく似ている。そして恋愛を通じて世界を見出す、…

ガーネット

ぼんやりした女の子視点の歌なので、真琴とはあきらかにイメージが違う。でも時かけの主題歌としてふさわしいのは、奥華子という気鋭のシンガーソングライターが時かけをイメージして作った歌だからなのだろう。そのへんがあまりにカッチリだと息が詰まる。…

「時をかける少女」な一日

風邪ひいて調子が悪いので、細田版「時をかける少女」を観たり、ウォークマンやネットブック用にエンコードしたりしてすごす。先週末にGyaoではじめて観てからというものヘビロテ中でもう10回くらい観た。映画館で公開中だったら通い詰めていただろう。とに…

魔女おばさん

不思議な存在感の役柄だけれど、原作の主人公であることをあまり深く考える必要はないのかもしれない。いわゆる狂言回しというやつで、物語を整理して進行させるための解説役にすぎないのだ。つまり、芳山和子であるよりは製作者側の都合を反映する存在と考…