「時をかける少女」な一日

風邪ひいて調子が悪いので、細田版「時をかける少女」を観たり、ウォークマンネットブック用にエンコードしたりしてすごす。

先週末にGyaoではじめて観てからというものヘビロテ中でもう10回くらい観た。映画館で公開中だったら通い詰めていただろう。とにかく、こんなわしづかみ感のある映画は他にない。

何度観ても飽きないのは作品全体をまとめる絶妙なバランスのなせる業だろう。たとえば、アニメという観点からみると、役者が声優としての訓練を積んでいないため魅力が半減だろう。実写と並べると、コミカルな場面で多用されるデフォルメが鼻につくかもしれない。一方、そういう難しいことを考えるのはやめて「ただの映画」としてみると、実によくバランスが取れている。

こういった点は短いタイムスパンではあまり評価されないかもしれないが、作品が歴史に残るためにはかならず必要な要素である。そして、「時をかける少女」はまさしく歴史に残る傑作だ。この作品に同時代の人間として出会えたことはたまらない幸福である。

とまあそんなわけなのだが、あんまり入れ込みすぎて急に飽きてしまうのももったいない。もうちょっとペースを落として楽しもう。