MOVIX橋本での上映終了

1週間限定500円上映は今日で終了。

平日だというのに結構入っていて、164席の5番シアターの席が半分近く埋まっていただろうか。

スクリーンの時かけは何十回も見ているのに初めてのように新鮮。やわらかいラインが「ああ、今、映画としてみているんだなあ」と再認識させてくれる。

頭をからっぽにしてスクリーンに見入る。今日は不思議と雑念がわかずに心にすうっとストーリーが入ってきた。真琴が夜の街に飛び出していくあたりから静かに涙があふれてきて最後まで止まらなかった。

エンドロールが終わったところで拍手。映画館で拍手するのは変かもしれないが、この映画を作って配給してくれた人たち、今また上映してくれた映画館スタッフ、そして98分をともに過ごしてくれた人たちへの感謝の気持ちをどうしても表現したかった。いや、それは跡付けの理屈かもしれない。とにかく拍手せずにいられなかったのだ。

往復の電車賃がチケットの3倍もするという、時かけでなければ「何馬鹿やってんの?」と言いたくなりそうな状況だったが、惜しいと思う気持ちはまったくない。時かけを映画として経験できる、この上なく幸せな1週間だった。私にとっての2006年の夏がようやく終わった、そんな気がしている。