ロシア語版

たまたまロシア語版を見る機会があったのだが、声を当てている人たちがロシア的な重厚な雰囲気で、まあロシア的の青少年はあんなものなのかもしれないが画面と違和感あり。

ただ、ロシア語のニュアンス感覚は日本語にかなり近くて、逐語訳がちゃんとロシア語になっていて「なるほど」と感心するシーンが多かった。

真琴「あたしが何とかする」
盛子・析美「何とか?」
果穂「何とか?」
真琴「何とかよ!」

という名シーンは、逐語訳のロシア語がみごとにニュアンスをとらえている(以下、ロシア語はローマ字に転写してある)。

「ja shto-nibud' sdelaju!」(あたしが何とかする)
「shto-nibud'?」(何とか?)
「shto-nibud'?」(何とか?)
「shto-nibud'!」(何とか!)

英語だとこうはいかなくて

「I'll deal with this somehow.」(あたしがどうにか解決する)
「deal with this?」(解決する?)
「what do you mean somehow?」(どうにかってどういうこと?)
「just trust me!」(いいからあたしに任せて!)

みたいにいちいち説明臭い。

英語版・ロシア語版共通で興味深かったのが、筑前煮→「鶏と野菜の煮物」・鉄板焼き→「テッパンヤキ」。あと、千昭がカラオケ屋で歌う場面はロシア語版では朗々と、英語版ではラップ風(かなりアドリブ)になっていて思わず笑ってしまう。